浜松市豊西地区で大川と聞いてそれが、豊西地域を南北に流れる準用河川豊田川の旧名称
だと分かる人達は年齢にして30才代後半以降の方だと思います。
その豊田川はかつて水量が豊かで子供たちが水辺に親しんだり、川べりには四季折々の姿が
見られ、地域生活の拠点や環境へのバロメーターでもあったと思います。
その後、高度成長期に入り地域の治水対策を実施する必要が生じ、他方で利水を効率良く
進めるために三面水路の河川整備が行われてきました。
しかしながら、環境や自然の大切さを強く意識せざるを得ない時代の中で、もう一度豊田川を
昔私たちが親しんだ姿にしたいとの想いから、豊西地区に住む有志が「子どもたちにも川の
楽しさ・豊かさを知ってもらいたい」と意気投合し、平成12年12月「大川を考える会」
を結成しました。
会の活動として、これまでに豊田川の今や昔を訪ねたり、河川に関する勉強会や豊田川の清掃
作業、そして地域の各種団体にも理解をいただき、行政と共に誰もがより親しめ・安らぎを感
じられるような多自然型川づくり事業の実施に向けた調査・研究を行ってきています。
そして、この多自然型川づくり事業を通じて、未来を担う子供たちにとって学習の場として川
の楽しさや自然環境の大切さが実感できるような手伝いをして行きたいと思っています。
また、「豊田川」を憩いの場・交流の場として地域住民とのより良い共生が出来るように、
さらには地域活性化の大きな種にすることが出来ればと考えております。